平成24年度第1回森林づくり基金運営委員会結果報告

平成24年度 第1回森林づくり基金運営委員会 結果報告

森林づくり基金を活用した事業について審議するため、森林づくり基金運営委員会を開催しましたので、その結果を報告します。

開催日時

平成24年8月8日(水曜日) 13時から15時

開催場所

ルビノ京都堀川 3階 朱雀の間

出席委員 (五十音順 敬称略)

  • 青木康一郎 (京都林・材・建青年会議所会長 代理 塔下 守)
  • 伊東宏一 (京都府林業士会会長)
  • 髙田研一 (NPO法人森林再生支援センター常務理事)
  • 田中和博 (京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授、協会理事)
  • 田村宏明 (京都・森と住まい百年の会代表理事、協会監事)
  • 久山慶子 (フィールド・ソサイエティー事務局長)
  • 安本洋一 (京都府農林水産部技監)
  • 渡邊明子 (京都生活協同組合副理事長)

議事

公益社団法人 京都モデルフォレスト協会 定款第36条第3項の規定により、議長は田中委員長が務めました。

(1)審議事項

ア.森林づくり基金活用事業の見直し(案)について

森林づくり活動の裾野を広げ、府民参加の機会を増やすことを目的に、次年度以降は公募制により幅広い団体が行う府民参加型の新たな森づくり活動への支援を検討したい。
また、見直しとして、企業の森活動で協定に基づき使用箇所が限定された寄付金による事業については審議対象外としたい。
なお、今年度の事業計画の審議に当たっては、各団体から提出された計画に対して事務局で作成した評価項目とその評価を用いて審議願いたい。

審議結果

  • 事業の公募制への見直しについては、次回(第2回)森林づくり基金運営委員会において具体的に審議することとなりました。
  • 企業の森活動で協定に基づき使用箇所が限定された寄付金による事業は審議対象外とすることについては、除外した場合、事業の質の確保をどうするかについて意見が出たが、今後は、結果報告会を開催して、その場を通じて事後チェックをして質を担保していくこととなった。

イ.平成24年度森林づくり基金活用事業計画について

○平成24年度森林づくり基金活用事業の交付先及び活動内容

事業箇所 実施主体 主な事業内容
宇治田原町立川御林山 宇治田原町 下刈
宇治田原町相度々 宇治田原町森林組合 間伐
宇治市炭山 宇治市森林組合 間伐
和束町湯船 和束町湯船区 間伐
宮津市小田 宮津ふるさとの森を育てる協議会 下刈、植栽等
南丹市八木町北広瀬 八木町南北広瀬生産森林組合 除間伐、下刈等
南丹市八木町玉ノ井 八木町森林組合 枝打等
亀岡市宮前町神前 亀岡里山クラブ 除間伐
亀岡市篠町王子西長尾 篠町「町つくり推進会」長尾山部会 除間伐、下刈等
亀岡市旭町湯谷山 旭町三俣山組合 枯れ松の伐採、処理
亀岡市東別院 亀岡市森林組合 植林、間伐、下刈
大山崎町天王山 大山崎町 竹林除間伐
長岡京市浄土谷 西山森林整備推進協議会 天然林改良

審議結果

この議案については、承認されました。

委員意見要旨

(1)森林づくり基金活用事業の見直し(案)について

  • 審議対象の除外について、除外した場合の森林づくりの品質の担保は誰が行うのか。品質の担保やモデルフォレストとしてふさわしいかどうかのチェックは必要。ノーチェックで良い、という話はない。
  • モデルフォレスト運動は、地域の方々と一緒になって森林づくりをする事に意義がある。
  • 府民参加の裾野を広げつつ森林づくりの質を高めるような進め方が必要である。
  • どのような森林づくりを目指すのかという視点が大事で、このため専門家による作業部会を設け事前評価と事後評価を行うことが大事である。
  • 自分の所属する団体も素人ながら専門家の指導を受け、森林づくりに関わり、森が素晴らしく良くなってきたという成果がある。森づくりをやってみて、それぞれの到達点で、反省と確認が必要である。
  • モデルフォレスト運動も発展し段階を高めて行くことになるが、重要なのは持続性で、事前のチェックと事後のチェックは必要。当面の対策として、事後のチェックとして事業報告を発表する場を設けチェックをする、発表会を通じて森林づくりへの意識をみんなで共有できればと思う。
  • 今後見直しで実施する公募型の事業への評価項目の導入は、基準が限定的で一般の方々には創意工夫の発揮や技術的な工夫の芽を摘んでしまう。

(2)平成24年度森林づくり基金活用事業計画について

  • 各事業計画について、実施方法等に対して意見を提出した。事業実施者に対してどのように対応するのか確認して回答願いたい。

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