平成22年 年頭の御挨拶
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、協会の会員の皆様を始め、多くの皆様に協会の活動に対する御支援と御協力を賜り、心からお礼申し上げます。
お陰をもちまして、協会の会員数も400を越え、府内24個所で27の企業や団体の皆さんが森林所有者や地域住民、ボランティア団体、行政の皆さんと連携した森林整備や木材利用の取組が進むなど、モデルフォレスト運動が着実に広がっているところです。
協会では、『企業等の参加による森林づくり活動』の他に、『モデルフォレスト運動の普及啓発』、『森林ボランティア活動の推進』、『緑の募金』を活動の柱として取組みを進めており、昨年は、前年に引き続き、広報誌「以森伝心」の発行や森林体験ツアー、ボランティアリーダーの養成、各地域での緑の募金活動、緑化・愛鳥ポスターコンクールなどを実施しました他、新たな取組として、ゴーヤ栽培による「緑のカーテン」づくり、「企業の活動事例集の作成」、「緑の少年団全国大会」の開催を通じて、協会の活動の輪を広げる取組に努めたところでございます。
また、「日本の森を守る地方銀行有志の会」を連携して、昨年の12月4日に国立京都国際会館で「日本の森を守る京都サミット」を開催し、全国各地域での国民参加による森林づくりや林業・木材産業の再生等を通じた地域の活性化の取組を推進することとしたところです。
モデルフォレスト運動が国内で注目される中、国際的には、昨年12月温暖化防止のためのポスト京都議定書に向けた話し合いがコペンハーゲンで開催され、また、今年の10月には、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議が開催される予定で、温暖化防止や生物多様性の確保に向けた森林整備や木材利用などの取組が益々重要となる中、協会としましても、これまでの取組をステップアップし、府民や企業参画による森林づくりの拡大、身近なところでの府内産木材の利用拡大、子ども達の環境学習、都市部での緑の拡大などに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
昨年は、協会の設立当初から副理事長として活動の推進に御尽力をいただきました動物行動学の大家の日高敏隆様がお亡くなりになるという残念な出来事もございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
皆様方には、健康には充分御留意いただき、これまで以上に協会の活動に御支援と御鞭撻を賜りますようお願いいたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
平成22年元旦
公益社団法人京都モデルフォレスト協会
理事長 柏原 康夫