新年あけましておめでとうございます。
年頭あいさつの前に、この度の令和6年能登半島地震におきまして、甚大な被害が発生し、多くの方々がお亡くなりになられました。
謹んでお悔やみを申し上げますとともに、避難生活を余儀なくされている皆様をはじめ、すべての被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
改めまして、皆さまには、令和6年の新春を、晴れやかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
皆さまと共に進めてまいりました京都モデルフォレスト運動は、ご参画いただいている企業・団体の皆さまをはじめ、府内各地で活動されている地域活動組織やボランティア団体など幅広い府民の皆さまのご理解、ご協力のお蔭で着実に運動のすそ野が広がっております。
これまでの京都モデルフォレスト運動の歩みを支えていただきました皆さまに感謝申し上げますとともに、より一層皆さまから親しまれ大切にされる運動となるよう努めてまいります。
昨年5月に、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症となりました。
日常における基本的な感染対策については、私たち個人の自主的な取組をベースとした対応に変わり、企業参画のモデルフォレスト運動につきましても、森林づくり活動を再開したり、参加人数や活動回数を増やすなど、創意工夫しながら進められておりますことに対し、ご尽力されてきた皆様に重ねて感謝を申し上げます。
さて、昨年は、エルニーニョ現象の影響もあって、全世界的に高温となり、日本では、少雨による農作物被害や水不足が発生し、カナダや欧州では乾燥の影響で、大規模な山火事が発生して広大な森林が焼失してしまうという深刻な問題も生じているところです。
さらに、昨年のCOP28では、世界の平均気温上昇を産業革命前より1.5℃に抑えるというパリ協定の目標達成に向けた取組の強化が求められるなど、森林や環境に関連する問題が世界中で注目を集めており、気候変動や自然災害に関する懸念が続いているところです。
こうしたことから、私たち一人ひとりが、地球規模で環境問題を考えながら、二酸化炭素の吸収や災害の防止、水源のかん養など、様々な機能を発揮し、私たちの暮らしを支えてくれる森林を大切にし、森林の保全活動の取組を進めていくことがますます重要になってきていると考えております。
京都モデルフォレスト協会では、今年も、森林を守り育てる息の長い取組に光をあて、さらに多くの皆さまと共に、一歩一歩着実に活動を推し進め、森林を通して人と人がつながり、森林を大切にする心の輪を拡げてまいりたいと思います。
この一年の、皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和6年1月5日
公益社団法人京都モデルフォレスト協会
理事長 安藤 孝夫