「京都の森を守り育てる体験講座『伝統文化を支える森づくり体験』」を開催しました
体験行事の現地
平成27年12月13日(日)、京都市右京区梅ケ畑において、協会会員や一般参加者、鞍馬火祭保存会の皆様ほか計24名の参加のもと、「京都の森を守り育てる体験講座『伝統文化を支える森づくり体験』を実施しました。
参加者あいさつの様子
当日は、山林の所有者である三井物産の大木様、続いて五山送り火連合会副会長 荒毛谷理事よりあいさつののち、ご参加の皆さんから自己紹介をいただきました。
まず、鞍馬火祭り保存会の三宅会長から、「鞍馬の火祭の舞台裏と継承について」として、鞍馬の火祭の松明の調達について、柴出しと呼ばれる松明の材料の調達についてのご苦労や、松明の材料となる柴(コバノミツバツツジ等)の調達が困難になっている現状などについてお話しいただきました。
高柳先生からの講義
続いて、「森林の現状と防鹿対策の実際について」として、京都大学農学部の高柳先生より、森林で効果的な防鹿柵の設置についてご講義をいただきました。野生動物と人間の営みとのバランスを保つために防除は必要不可欠として、鹿を絶対に柵内入れない心構えと「鹿から学ぶ」姿勢について熱心にご説明いただき、続く防鹿柵の設置体験とあわせ、参加者の皆さんには実践的な内容を体験いただきました。
設置のポイントの説明
防鹿ネットの裾にペグ打ち
この取り組みは、京都の伝統行事の伝承及び森林の公益的機能の増進を図るため、当協会が関係団体等と締結した協定に基づく森林利用保全活動の一環として行われたもので、今後も林内のコバノミツバツツジの再生などに向けた取り組みを行っていきます。
実施体制
(主催)公益社団法人京都モデルフォレスト協会
(協力)三井物産、鞍馬火祭保存会、京都府
(協賛)一般社団法人京都府トラック協会
(後援)京都市、京都市教育委員会、京都新聞、NHK京都放送局
※この事業は、平成27年度年賀寄附金配分事業「森の恵みを次世代につなぐ京都の森づくりを通じた地球温暖化対策モデル事業」として実施しました。